痛み止めを飲んでも変わらず手術をすることに
Aさんは、病院で椎間板ヘルニアと診断されました。
最初は「まずは薬で様子を見ましょう」と医師から言われ、痛み止めを飲んでいました。
言われたとおりにちゃんと薬を飲み続けたAさん。でも、症状は一向に変わりません。それどころか、痛みを我慢しながら仕事をしていた結果、だんだん痛みもしびれもひどくなってしまいました。
そして、最終的には痛みのため歩くことも困難になり手術を受けることに。
痛みから解放されると思っていたのに・・・
手術を受ければ痛みから解放されると思っていたAさん。ですが、手術後に待っていたのは残酷な現実でした。
なんと、痛みが手術前より強くなっていたのです。
担当の医師からは「手術は上手く行ったので、少し様子を見ましょう」と言われ入院することに。
そして、しばらく入院し、ようやく手術前と同じ程度の痛みに戻ったので退院。
なぜ、薬を飲んでも手術をしてもダメだったのか?

このAさんですが、現在は普通に生活を送れるようになっておられます。
ただ、気になるのは、
- 薬が効かなかった理由
- 手術は成功したのに変わらなかった理由
ではないでしょうか。
Aさんのケースで考えられる理由を解説しますね。
図をご覧ください。

これは、痛みの原因とその対策としての薬の組み合わせを表にしたものです。
痛みの原因が神経にある場合は、リリカという薬が処方されることがあります。リリカは神経に対して作用がある薬。
ですから、原因と対策の組み合わせは正しいということが言えます。炎症とロキソニンの組み合わせも同様です。
組み合わせが間違っている場合

ただ、筋肉が原因の場合に、リリカやロキソニンという薬は組み合わせとしては間違っています。
なぜなら、筋肉が固まって痛みやしびれが出ている場合、リリカやロキソニンには筋肉をゆるめる作用がそもそもないからです。
つまり、筋肉が原因の痛みやしびれに対しては、リリカやロキソニンの効果は期待できないということですね。
手術は成功でも結果が変わらない理由
気付いた方もいるかもしれませんが、手術でも同じことが言えます。
MRIで神経圧迫の状態になっていたとしても、本当の原因は筋肉という場合は決して珍しくありません。
そのため、Aさんのように手術は成功したけれど、結果は変わらなかったということが起きる場合があるわけですね。
誤解して欲しくないのですが、決して薬や手術が良い・悪いではありません。痛みの原因と対策の組み合わせが正しいかどうか?そこが重要ということです。
参考になれば幸いです。
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